「ここがすごい!」

ミミズやカブトムシなどの幼虫やさまざまな微生物が、元気に生息できる完熟堆肥を製造しています

完熟堆肥の本格的取り組み
年間およそ2,000トン以上の完熟堆肥を製造する施設が、平成22年度より稼働しました。
畑作地10アールあたり年間2トンの散布量として、100ヘクタール以上をまかなえます。
完熟堆肥とは、易分解性有機物が分解された堆肥で、いやな匂いもなく、自然の土に近く生育障害のない安全な堆肥です。 病害虫の発生も少なくなり、有機農業の推進に大きな力になると考えています。
熟成まで6ヶ月の製造期間
普通,手作りで堆肥を作ると完熟には2年から3年の発酵期間がかかると言われています。 この期間の長さと労力が問題です。
土づくりセンターでは、大型の破砕・膨潤施設を導入し、原料である草や木や竹を細かく繊維状になるまで砕くことで、発酵期間の大幅な短縮に成功しています。完熟にはおよそ6ヶ月を要するというのが我々の経験です。
完熟堆肥を柱とした農産物のブランド化、食による教育の推進
完熟堆肥の使用を臼杵市の農業者に呼びかけ、説明会/講習会を開いています。
完熟堆肥だけを使用して生産された農産物には臼杵市長認定の「ほんまもん農産物」としてブランド化し、金のシールや緑のシールを付けて販売を開始しました。 販売流通では、地元 JA や地元直売所の協力を得ています。
さらには、市の給食センター、小学校,中学校、臼杵市教育委員会、農業者団体などと連携しながら、給食等での有機野菜の供給、農業体験の推進など食による教育の活動を進めています。
匂いの少なさ
完熟堆肥を作るために、原材料として草木類を約80%、豚ぷんを約20%の割合で混合しています。
二次発酵の段階に至ると、数十トン単位で山積みしても、ほとんど匂いがありません。 二次発酵前(堆肥混合や一次発酵)ではビニールで覆い、空気を脱臭槽の堆肥で脱臭します。 その結果,たとえ夏場でも、工場外に匂いで迷惑をかけることがありません。 匂いがほとんど無く、作業従事者の負担も少なくなりました。
省エネルギーを推進します
屋根の南向き部分には大型の太陽電池パネルを設置しました。 太陽光発電により、施設の消費電力の約1/2(一般家庭の電力約50軒分)をまかなう環境に配慮した施設です。 屋根の北向き部分には、大胆にガラスを使い、自然光を取り入れて、人工照明をなるべく使わないようにしています。
原材料の安定的な確保体制
1日あたり数十トン単位での原材料を必要とします。
当初、原材料の調達が懸念されましたが、 関係者の理解と協力を得られて、安全に使える草木類や豚ぷんを安定して大量に調達できるようになりました。
みんなで悩み、頑張っています
おいしい農産物を作りたい。新鮮で安全な農産物を皆に届けたい。大切な大地の土を守り,育てたい。 食を通しての「学び」や「喜び」をわかちあいたい。そうした想いで頑張っています。

土づくりセンターでは、 もっと完熟堆肥の生産量を増やしたいという気持ちもあります。 完熟堆肥の普及が進み、 完熟堆肥の製造に必要な装置(例えば,破砕・膨潤装置は今は特注品です)が安くなれば、 さらに、 完熟堆肥の普及に弾みがつくと考えています。臼杵市土づくりセンターの取組みが、 完熟堆肥の普及に向けたきっかけになることを願っています。

臼杵市の目指すもの

~ ほんまもんの農業は土づくりから ~

農業に欠かすことのできない土は、様々な菌や微生物などが無数に存在しています。
また、作物が育つためにはチッ素・リン酸・カリなどの要素がバランスよく含まれていなければなりませんが、本来自然の中で熟成されるべきものです。

農作物は、光のエネルギーを葉から吸収し、チッ素などの要素を根から吸い上げ成長していきます。
そこから生まれる農作物がおいしく元気であるためには、土壌がミネラル豊富で健康でなければなりません。

そこで、臼杵市は自然に近い完熟堆肥を人工的に製造し、 安全・安心で健全な農業振興を図り「ほんまもん農産物」を収穫することのできる土づくりを進めるための「土づくりセンター」を開設しました。

臼杵市の農家や市民の皆さんには、土づくりセンターで製造された完熟堆肥を土づくりに使っていただき、
◎ 「ほんまもん農産物」の味を知っていただき、
◎ いつでも「ほんまもん農産物」を食べるていただきたい

と願っています。

臼杵市は、いつまでも臼杵市民が健康でいられることを目指し、「有機の里」づくりを推進しています。

臼杵市の目指すもの

土づくりセンターの目指すもの

食べる人のことを考えた農業が大切であることは言うまでもありません。
まずは作物を育てる土が大事です。
化学肥料は便利ですが、安易に使い続けるとどうしてもリン酸、カリ、石灰などの栄養分が余ってしまい、土に蓄積されることで かえって作物が育ちにくくなってしまいます。そのため、昔ながらの堆肥が見直されてきました。
昔ながらの完熟堆肥を作るため、私どもは草木類や豚ぷんという材料を使い、6ヶ月かけて完熟させることで、自然の土に近い完熟堆肥を工場で製造することに取り組みました。
平成22年秋から製造を開始し,1年あたり2,000トン以上の完熟堆肥を製造できるようになりました。畑10アールあたり2トンの完熟堆肥を使うとして,およそ100ヘクタールをまかなえます。
臼杵市で 完熟堆肥を10年、20年と使い続け、作物を育てる土をより豊かにしたいと考えています。